今日も晴れ。とても暑くなりました。最高気温は36℃ほど。明日も暑くなりそうです。
打保ダムの放水量は午後7時頃で毎秒90tほど。濁りは下小鳥ダムの濁水の流入次第。濁っていたり、薄濁りだったりしました。今日の宮川は限られた時間ではありましたが薄濁りで釣りも可能でした。これは下小鳥発電所の運用が止まっていた(下小鳥ダムからの濁水が入らない)時間があったからです。運用次第では一日中濁水状況となります。とりあえず、下小鳥ダムの濁りが薄まるか、下小鳥発電所の運用状況がわからない限り、しばらく宮川での釣りはお勧めできません。
小鳥川、稲越川は濁りも薄く釣りは可能です。
表面取水設備の運用による下小鳥発電所放水口からの放水の濁りの変化について、濁度の値的に大幅に改善されたようですが、漁業に対する影響という点では、運用前と大きな変化はありません。
河合町角川地内。上は小鳥川の水。下は下小鳥発電所からの放水。

小鳥川と宮川の出会い。まだ2色にはっきり分かれています。

泥濁りではなくなりました。透明度は上がっています。

上流からの水(ほとんど濁りは感じません)で濁りが希釈された後。坂上発電所の放水口です。これでは釣りになりません。放流もできません。今日の上流からの流入は毎秒80t前後あるのではないでしょうか。それに下小鳥発電所からの放水は最大毎秒60t。倍量以上の水で希釈してもこの濁りなのですね。上流からの水量は普段は毎秒20tほど…。


ここからは下小鳥ダムの周辺の様子。
船原橋の上流。水量も落ち着き水は透明です。


上の写真の下流側。濁りは薄いですね。

船原橋から3.5kmほど下流。表層を見る限りこの周辺が一番濁りがきつそうです。表層から濁りを感じます。栗ヶ谷橋や網生簀のある辺り。

船原橋から6.5kmほど。ダムゲート付近。表面取水設備。

今回の洪水は管内漁業へ大きな影響を及ぼしましたが、この下小鳥ダムの濁水が最も大きな影響があるものと思います。一昨日から表面取水設備の運用も開始され、数値的には濁水の軽減に大きな効果があったものと思います。しかし、漁業の観点から見ると、現状の下小鳥ダムの湛水は表層水であっても漁業に影響があり、効果は限定的だったのではないかと思います。さらに、初めての運用ということで濁度低下の予測ができず?いつまでこの状況が続くのかといった点も不明です。
漁業再開の目処がたちません。
以上のような状況から来週に計画していました稚鮎の後期放流について、現在根本から見直しております(濁水の影響のない場所は計画通り放流します)。
稚鮎の放流は、放流種苗の準備、輸送、放流作業、さらに水利運用など、関係各所に携わる皆さんの協力があって初めてできる事業ですが、今回の計画の変更でいろいろとご迷惑をおかけしております。今後もよろしくお願いいたします。
河合町有家地内。川原の葦がなくなりました。
